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ku:nel (クウネル) 2009年 01月号 [雑誌]

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ku:nel (クウネル) 2009年 01月号 [雑誌]本pdfダウンロード - 内容紹介 ストーリーのあるモノと暮らし

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今より少し若い頃、私は「巣作り」に夢中だったこともあり、雑誌に載っている「モノ」ばかり見ていた。どこそこで売っている○○の醤油さし…××のスリッパ、△△のテーブルクロス。雑誌は、広告収入も大きな財源。グラビア広告のみならず、企画とタイアップして記事の中でも巧みにモノが売られている。当時は誘蛾灯に群がる蛾のごとく夢中になってページをめくった。そこに載っているステキなアイテムをゲットすれば、雑誌に載っているようなステキな暮らしが手に入る!雑誌は私にとって、夢のつまった暮らしのカタログだった。そんな時期を過ぎた今、ひさしぶりに開いた雑誌。冒頭は高橋みどりさんのお宅の写真。整然と片付いた棚を備えた部屋。棚に並んだモノを見てみると、空き瓶を再利用した調味料入れ。ラベルはテプラを使った手作り。けれどもビンの高さを揃え、白い調味料は白いものどうし、と色を配慮して置かれ、美的計算と使い勝手の程よいバランスが心地いい。高橋さんは料理スタイリストだそうだ。スタイリストというと「見た目が勝負」の世界という印象があるが、料理というと「見た目より味」という世界でもある。この二つをどう融和させているのかと思ったら、『生活が宿る料理写真をと心がけてきた』のだそう。作り手の魂まで表現しようとしてきた人…と記事の書き手が賞賛する。それが高橋みどり氏。「コテ先じゃなくて本当のことをやりたいよね。地味でいいから」ご本人の言葉でそう締めくくられた後に続く記事は幸田文だった。未知の存在であった幸田露伴の娘、文(あや)について知った私は衝撃を受けた。生母に幼くして先立たれ、後妻に入った継母は家事を一切しない人。そんな中で文に家事一切を一から十まで叩き込んだのは父・露伴であったそうだ。厳しい父の要求に歯を食いしばって応え続けた文、厳しいだけではなかった露伴の幼少時からの導き。先述の高橋みどりさんのお母様も非常に几帳面な方だったそう。記事の書かれた少し前に亡くなった母を高橋さんがそう振り返る。幸田文さんも高橋みどりさんも、親のする仕事を見て育ち、自分もまたそれをトレースするように生活している。家事なんて面倒だから、チャチャッとやっつけておけばいいいんだ。時代に合ったやり方で。だって自分のやりたい事があるし…そう思っていた。でもこの記事を読んで、自分のことばかり考えていた、と反省した。家事をする者が忘れてはいけない事。家事は法律で取り締まられるような厳密さをすべての人に要求しない。行う者の裁量に任されている。しかしこの仕事は人を人らしく生きさせる為に必要な仕事。日々の生活を成り立たせるというだけでなく、人生の背骨を組み立てる。だから本質的には「厳しい」と感じられるほどの態度でのぞまねばならない。露伴が文に説いた「家事道」とでもいえる態度。時代の流れと共に消えつつある、ホントは捨ててはならないこと。家族の、人の、命の一分一秒を扱っている真剣さを見せられて、手痛いゲンコツをもらった気分。フワフワと生活していた私に必要な一撃だった。この文の始めに触れた、夢のような生活に憧れて購った「モノ」は生活ではなかった。うわべをなぞっても中身はカラッポ。高橋さんの「コテ先じゃなくて…」の先述の言葉。「ものが豊富にあっても、さびしい台所がある。何だかみんなつっかけものみたいな感じで」という幸田文の言葉。ありがとうございます。も一度イチから学び直します。「家事道」のいく先は、遠くて高い。なお、高橋みどりさん、幸田文さんの記事はふたつとも同じ方が書いていらした。本文のタイトル横に「文…鈴木るみこ」と記名されている。ここには書かなかったが、この号にはもうひとつとても気に入った記事があった。栃木県の広告屋さんの吉田亜雄さんの年賀状を紹介するもので、それは1969年から始まって2008年までのおよそ40年に渡っている。東京でひとり暮らしだった吉田さんが奥さんをもらい、栃木に帰って両親と同居を始め、長男が生まれ、家庭菜園が広がり、奥様の闘病が始まり、最後はご両親を見送り4男も巣立ってご夫婦ふたりになった様子が訥々とした風味のイラストと書き文字でつづられている。飄々とした吉田さんの語り口も素敵だし、これを記事にしようと思った記事の書き手の方が「伝えたい」と思っているものに胸が熱くなった。吉田さん、高橋さん、幸田家、どの記事も各人の生き様が刻まれている。刹那の消耗品と思われがちな雑誌という媒体に、いつ誰が読んでもいい普遍的視点を持ち込んで見せてくれた事に感嘆を覚える。そういうお仕事をされている方がいるのだなあと思うと、とても嬉しくなった。

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